異物防止戦術 3.制限 Restrict
真っ先に人が疑われないようにする。
1.作業着の管理
従業員が工場内で使用する作業着や制服の着用義務を強化し、私物の持ち込みを禁止すること。
衣服や個人の物品からの異物混入を防ぎます。特に外部から持ち込む服やアクセサリーなどが製品に混入するリスクを減らします。
2.食品接触エリアでの飲食禁止
食品が直接触れるエリアでの飲食や飲み物を摂取することを禁止する。
必要な水分・塩分補給は確実に行えるようにする一方、食品接触部分に異物(髪の毛、食品の残りカス、包装紙など)が混入するリスクを減らします。
3.個人物品の管理
制限内容: 従業員が工場内に私物(バッグ、財布、携帯電話など)を持ち込むことを制限する。
個人物品が作業場所や製品に触れることを防ぎ、異物混入を防止します。
4.3Sの義務化(整理・清掃・整頓)と3定管理
3S(整理・清掃・整頓 )活動を義務化し、従業員が常に整理・整頓・清掃を実践できるようにする。また、3定管理(定位・定品・定量)を併せて実施し、作業環境の効率化と異物混入リスクの低減を図る。
3Sを徹底することで、作業環境が整い、無駄なものがなくなり、異物混入リスクを減らすことができます。さらに、3定管理により道具や材料の管理が効率的になり、異物が混入するリスクが低減します。
- 定位(ていい): 作業道具や材料は決められた場所に配置し、使用後は必ずその位置に戻します。これにより道具の散乱が防止され、異物のリスクが減少します。
- 定品(ていひん): 使用する道具や材料の種類を定め、異物や不必要なものが混入しないようにします。
- 定量(ていりょう): 必要な数量を把握し、余計な部品や道具が持ち込まれるのを防ぎます。
5.外部業者の管理
工場内に立ち入る外部業者(清掃業者、メンテナンス業者など)に対しても、食品製造に携わる従業員と同様に作業中の服装や持ち物の制限を設ける。
外部業者が異物を持ち込むリスクを最小限に抑えるため、工場内での服装や行動規範を徹底します。
6.作業区域の区分け
作業エリアごとに異物混入リスクを考慮したゾーニングを行い、従業員が不必要に異なるエリアに立ち入らないように制限を設ける。
特に高リスクエリア(例えば、加工ラインや包装ラインなど)には専用の作業員を配置し、異物の持ち込みや混入を防ぎます。
適切な行動制限が異物混入防止の鍵です。清潔で秩序ある作業環境を保ち、無駄な動きや不必要な接触を避けることで、異物混入のリスクを大幅に減らすことができます。

