以前にも取り上げましたがR&D職に就く方にとって、センスはとても重要です。スキルは後天的に身に付きますがこればかりはどうしようもありません。
中でも、風香味やテクスチャーの調整にそれが現れます。
考えても見てください、現実のビジネスで時間をいくら掛けてもよいという場面はほとんどありません。一方、ものづくりにおいてまた、時間をかければ掛けた分だけの良いものができるわけでもありません。常に高度なバランスが求められます。提案用サンプルの最終化と鳴ればなおのことです。はなかなか難しいものですが、ほぼ改良1回で仕上げられる方がいるのも事実です。
私はそういう方々に恵まれ、幸せにR&D職を全うし、その後QA職に就いています。
これはどういうことなのでしょう???
ゴルフではパットを打つ前に、傾斜や芝目を読み、慎重に事前分析を行うことが成功の鍵です。「届かないパットは入らない」という格言が示すように、目標に届くための適切な強さと方向性を見極める準備が欠かせません。
食品開発における味の調整も同じで、最初の試作で味が少し濃くなったとしても、修正可能な範囲であれば、次の調整でちょうどよいバランスに整えられます。
ゴルフ上級者がカップを狙っても大きく外さず、2パットで確実にカップインさせるように、熟練した開発者も事前の分析をもとに段階的な調整を行い、最終的に理想の味へと導くのです。

マス君お勧めの1冊:まずこれを読む!
おいしく感じるとは何かが追及されています。
