食品衛生に関わる規格に、 GFSI承認スキームがあります。食品安全の推進を行うGFSIによって承認された規格はGFSI承認認証と呼ばれ、国際規格として取り扱われます。
GFSI(Global Food Safety Initiative、世界食品安全イニシアチブ)は、国際的に食品安全管理の基準を統一し、食品業界全体での安全性向上を目的として、2000年に設立された非営利の業界主導のプラットフォームです。GFSIは、食品業界全体で共通のフレームワークを提供し、食品安全管理システムの評価や承認を行い、国際的に統一された安全基準を推進しています。
GFSI承認スキームは、GFSIが定めた食品安全に関する要求事項との同等性が認められた食品安全規格です。 食品安全マネジメントシステム(FSMS)、危害要因分析重要管理点 (HACCP)、適正製造規範(GMP)の3つの要素で構成されます。
GFSIはガイダンス・ドキュメントを公表し、ベンチマーキング手順、スキームの管理、食品安全などの要求事項を定めています. これらの要求事項を基準として、各スキームとの同等性を確認・評価します。
ガイダンス・ドキュメントは、フードチェーン全体をカバーするために順次更新され、重大な食品事故への対策として要求事項が追加されることもあります. 例えば、食品偽装問題への対応として新たな要求事項が追加されました。
GFSI承認スキームの要求事項が改訂されると、その規格を取得している企業も対応が必要となります。 これにより、食品安全の継続的な改善と消費者の信頼強化が図られます。端的に言えば、そういう企業ははHACCPが導入できていると見なしえます。
HACCPが導入された企業が今や当たり前というほどに多いということはとても喜ばしいことです

マス君お勧めの1冊:まずこれを読む!
下手なHACCPの解説本を読むより、時間を多少かけてもこれを読みましょう。
