おいしさを創り出す

製品開発

皆さんが開発する食品はおいしいのは当たり前! でも、闇雲に試作を重ねても駄作しかできません。考えるべきは下記5点。

1.視覚的魅力と感覚的要素

  • 見た目の美しさ:色彩や形状、盛り付け、パッケージが目を引く。
  • 温度や質感  : 適時適温での提供。
  • 香り     : 開封・開戦直後に特徴的な風味が楽しめる。

2.味覚・風味

  • 風味と香り  :素材の特性を活かした自然な風味や、香りの豊かさが感じられる。嗅覚は喫食時の最初の信号。
  • 基本的な味覚のオフバランス  :甘味、酸味、塩味、苦味、うま味が調和しているだけじゃない。
  • 食感  :口当たりや噛み応え、飲みやすさが心地よく余韻が残る。

3.健康と栄養価

  • 健康志向に配慮  :栄養バランスが良く、低カロリーや低糖質、添加物が少ないなど、消費者の健康意識に合っている。
  • アレルゲン対策  :アレルギー対応やグルテンフリーなど、特定の健康ニーズに応じた商品設計。

4.感情的つながり

  • ブランディングとストーリーテリング  :商品やブランドの背景にあるストーリーが、消費者と感情的なつながりを生む。特に産地や生産者、製法などのユニークな情報が効果的。
  • パッケージングとデザイン  :デザイン性はもちろん、機能性や環境配慮も重要です特定層の購買意欲を引き出します。
  • 口コミや評判  : 他の消費者のレビューや推奨が信頼感を生み、購入を後押します。

5.市場トレンドとターゲティング

  • 市場のニーズ  :健康志向やオーガニック、サステナビリティ、フェアトレードなど、現在の消費者のトレンドや価値観に合った商品作り。
  • 価格と価値  :ターゲット層に合った価格設定と、提供する価値がバランスしている。

これらがすべてが頭によぎるくらいのセンスがないとR&D職に就いてはいけません。

マス君お勧めの1冊:まずこれを読む!

人間は脳で食べている  

何を以ておいしいと人は言うのかを説明できない人はこれで納得。

masskun

食品産業で働く現役R&D、QA実務者のサポートを願って経験共有のブログを始めました。
質問大歓迎です。
お題を頂ければスライドにしてアップロードできると思います。お困りごと、共有ください。
因みに私は60代の食品技術者。製品開発および品質保証の仕事をしてきました。清涼飲料や流動食などの液体フォーマットが中心です。ただ、業務用食品卸売業や衛生紙製造業の企業にも勤務経験があり、多様な食品、容器包装に加え資材の経験もあります。

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