OSHMSとHACCP

品質保証

食品メーカーにとって、HACCPは食品の安全を守るために不可欠です。OSHMSは従業員の安全と安定した生産を守るために不可欠。そのため、安全な食品を継続的に提供するためには、どちらも欠かせない仕組みであると言えます。

OSHMSとは

OSHMSは、労働者の安全と健康を守るためのマネジメントシステムです。
企業や組織が、職場の危険要因を特定し、事故や健康障害を未然に防ぐための仕組みを体系的に整えることを目的としています。

PDCAサイクルによる継続的改善
計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Act)を繰り返す。

労働者の参加とコミュニケーション
現場の声を反映し、安全文化を組織全体で育てる。

HACCPとは

HACCPは、食品の安全を確保するための衛生管理手法で、食品製造・加工・調理の工程で発生し得る危害(微生物、異物、化学物質など)を分析し、重要な管理点を継続的に監視・記録する仕組みです。

主な特徴

危害分析(Hazard Analysis)
食品に影響する生物的・化学的・物理的危害を特定する。

重要管理点(CCP)の設定
危害を防止・除去・低減するために特に重要な工程を定める。

モニタリングと記録
CCPが適切に管理されているかを継続的に確認し、記録する。

食品メーカーにとって OSHMS HACCP がどちらも欠かせない理由

① 製品の安全と従業員の安全は両方とも重要であるため食品メーカーは、安全な食品を安定して提供することが求められます。そのためには、HACCPによる「食品の安全確保」と、OSHMSによる「従業員の安全確保」の両方が整っている必要があります。どちらか一方が欠けると、企業としての安全性が成り立ちません。

➁ HACCPだけでは職場の安全を守れないため▶HACCPは食品の危害管理に特化した仕組みであり、機械事故や転倒、化学物質の取り扱いなど、労働災害に関わるリスクまではカバーしていません。OSHMSを導入することで、職場全体の安全を確保し、生産ラインの安定稼働につなげることができます。

③OSHMSだけでは食品の安全を保証できないため▶OSHMSは職場の安全衛生を管理する仕組みですが、食品特有の微生物汚染や異物混入などの危害を管理するには不十分です。食品メーカーが消費者の健康を守るためには、HACCPによる工程管理が不可欠です。

④法令遵守の観点から両方が求められるため▶食品衛生法ではHACCPに沿った衛生管理が義務化されており、労働安全衛生法ではリスクアセスメントなどの安全管理が求められています。企業として信頼を維持するためには、両方の法令に対応することが重要です。

⑤企業の信頼性とブランド価値を守るため▶食品事故や労働災害は、どちらも企業の信用を大きく損なう可能性があります。食品メーカーが社会から信頼され続けるためには、製品の安全と職場の安全の両方を確実に管理することが必要です。

食品事故や労働災害は、いずれも企業の信用を大きく揺るがします。食品の安全は工程管理だけで成り立つものではなく、それを担う人と職場の安全が確保されてこそ初めて成立します。だからこそHACCPとOSHMSは切り離せない経営基盤であり、製品の安全と職場の安全の両立こそが、食品メーカーが社会から信頼され続けるための条件なのです。

タイトルとURLをコピーしました